「ZARD 坂井泉水の詞を読む」を読んで

2022年10月1日付の投稿の再掲です。

昨日、届きました。取り敢えず第1章をざっと読みました。
まず、変わっているのは、横書きの本でした。横書きというのは、コンピューター関係の本とか理系の本では普通ですが、詞を扱う本では珍しい。

私は本を買う時などはまず目次を見て、著者がどういう事を書きたかったを思って買うかどうかの判断のもととしています。
しかし、この本は「私の人生とZARDとの出会い」の章から始まっています。
著者の略歴を知りたいのではなく、詞の読み方・解釈を知りたいのに早く始めろ、と思いました。

その前に巻末の「参考文献」を見て、びっくりです。なんと13ページも有りました。
最後の方に「きっと忘れない」、「永遠」、「MUSIC FREAK magazine Special」などが載っていました。

巻末にもう一つ。「ZARD作品全リスト」が有ります。
このリストは坂井泉水が作詞した曲に連番を振り、泉水ちゃんの作詞以外は曲名は載せるが連番を振っていません。それで152曲となっています。
私が「歌詞の語句検索」で確定した曲数も152曲です。
しかし、内容が違います。私は泉水ちゃんがZARDとしてCD録音をしたものを対象としています。
その為、本では「恋女の憂鬱」、「女でいたい」は連番が振っていません。
また、「さらば青春の影よ」、と「蜃気楼」に連番を振っています。(これはZARDとしては出ていません)
これで、2曲の増減で計152曲となります。

第1章にあたる「私の人生とZARDとの出会い」で著者が単身赴任になった、それで時間が有るので、その市の図書館に通い計画的に本を読むことを計画した。
そこで読んだのが「世界の名著」全81巻、「日本の名著」全50巻、「岩波講座日本通史」全21巻、「夏目漱石全集」等かなりのものを読んだと書いている。

それを踏まえて、「カナリヤ」の説明が始まった。
4大悲劇の一つ「オセロ」を読んでいて、直感的にZARDの作品で覚えのある曲が浮かんだそうだ。
「彼女の心は石になった」はデズデモーナが不倫していると邪推したオセロは「おれの心は石になった」というセリフが元になっている、と著者は直感したそうだ。

取り敢えず、ここまでです。

user.png 狐声風音太 time.png 2022/11/27(Sun) 08:20 No.346
Re: 「ZARD 坂井泉水の詞を読む」を読んで
この本を読むのに、約一か月かかった。このような本はいつもは1週間も有れば読めます。ましてZARD関係の本は2,3日も有れば読めます。私としては読むのに手間のかかった本でした。

例えば、「諦めるよりも ああ 優しくなりたい」(GOOD DAY)の「諦める」と「優しくなる」とはどう結びつくのか、という解釈のところが有る。
まず、仏教学者奈良康明氏が良寛の言葉について語っているの取り上げる。これで約1ページ。

続いいてチェーホフの戯曲「ヴァーニャ伯父さん」の最後の場面の言葉を取り上げる。同じく戯曲「三人姉妹」の言葉を取り上げる。これもほぼ1ページを費やしている。
それで”諦めるよりも 優しくなりたい”を検討している。

大体、このような引用で書かれているので参考になると思うが、ひどく疲れました。

最後の章で「多彩な表現法」題したところが有ります。そこで「漢語とやまとことば」という部分が有り、いろいろ漢字のいろいろな読みを挙げています。例えば「とき」と読む例が152曲中26曲に見られ、それぞれを示しています。
これを見て私の「歌詞検索」では「季節」等は「とき(季節)」と読みで検索できるようにしていますが、一部そうなっていなかった部分が有りました。私のやる気が続けば見直しをして修正しようかと思います。
user_com.png 狐声風音太 time.png 2022/11/27(Sun) 08:21 No.347
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